大阪一点突破カウンセリングCBT臨床心理士の舩曳です。
労働局の案件業務をしている関係もあって、就労相談もカウンセリングの一環としてすることがあります。
ですので今日はこんな話しから始めたいと思います。
あなたは就職活動をしている学生だと考えてください。
就職面接でこんなことを聞かれました。
「通勤途中、あなたは目の前に困っている人を見つけました。
さてそういうときどうしますか?」
この質問にどのように答えますか?
きっと質問の意図を理解するのに数秒~十数秒かかるかもしれません。
理解出来たとき、何が正解かを考えるかもしれません。
そういった葛藤を経て出した答えはとても尊いものだと思っています。
すぐに答えを出すことが求められている、そんな風に考える方も居られると思います。
とここまで考えて、「はい、僕はすぐに手を差し伸べます!」と答えた方。
残念ながら採用基準ということではあと一歩です。
納得行きませんか?
実はこのように一般的にはいいと思われる回答が実は不正解のことが世の中には多々あります。特に仕事に関数場合は。
そしていつも私がお伝えしているように漫然とブログを書く、ただビジネスをするということに関しては正解はありませんが、「ビジネスに繋げるためにブログを書く」「もっと儲けるためにビジネスをする」という目的があると正解は自ずと絞れて来ます。
そうです。まずは質問者の目的(意図)を正確に把握する必要があるのです。
今回の「目の前に困っている人が居る時にどんな反応をするか?」という質問にはどんな意図が込められているのでしょうか?
それはずばり、客観的に自分を見れているかどうかということです。
さらに言うならば、価値観で善となる行為を取れるかどうかを聞いているのではないということです。
もっと言うなら、あなたが善人である場合に出す答えを求めているというわけではないということです。
目の前の採用者は善人が欲しいのか、それとも会社に利益をもたらす人が欲しいのか、そこまで考えを巡らせることが出来たら、後はその意図に沿った答えを伝えるだけです。
実際目の前に困っている人が居たときにすぐに身体が動く方は確かに居ます。
でも多くの方はもしかしたらかかわりになりたくないと思っているかもしれません。
関わることで自分の仕事に遅れるかもしれませんし、もしかしたらそこから何かを販売しようとするサクラなのかもしれません。
そんなことを考えて、自分も含めて多くの方は、周りに助けてくれそうな人が居ないか確かめるのではないでしょうか?
そして、どうしても私でないといけないか確認して、必要がありそうだったらそこで初めて動きます。
きっとためらいの時間があると思います。
ためらいは悪いことではありません。
そして会社はためらうであろうことも含めて、ある場面における想像力や客観性、内省する力、自分に不利なことも正直に伝えられるか(大人社会においてこれは最も重要です)、などなどを理論的、あるいは直感で判断して、「この人を部下に欲しいか」を採用者である自分に問うのです。
ためらうことは悪いことではありません。
もちろんすぐ身体が動く人も素敵だと思います。
でもきっとそういった全てひっくるめて何か伝わって来るものが、採用者に「この人と働きたい!」と思わせるのではないでしょうか?
いつも求職者の方にお伝えしていますが、相手は採用担当者かもしれませんが、それだけが業務ではありません。結局最終的には学歴やこれまでの経歴もですが、「あなたと一緒に働きたい!」そう思い、かつ上を納得させられる根拠を持たせてくれる人を探しているのです。
まずは普通の人であっても、戦えるようになりませんか?
最後に、あなたはこの最初の質問「目の前に困っている人が居るときどうしますか?」という問いにどのように答えられたのか是非教えてもらいたいと思います。
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