ようこそ、舩曳です。
今回は、カウンセリングでもコンサルティングでも使える、相手の軌道修正の仕方をお伝えします。
例えば、上記のような場面で押さえておくべきポイントは2つあります。
①フィードバック
②今の相手にあっていると想われるモデルの提示
これが基本です。
とってもシンプルなのですが、意識しないと難しいので、少し整理をしてみたいと想います。
①のフィードバックは私のセミナーでよく話しているので、知っている方も多いかと想いますが、元々は軍事的な意味合いで使われていました。
例えば大砲を撃った。
5m手前で落ちた。←これがフィードバックです。
でもこれに付け加える人がかなり多い。
「5m手前で落ちた。
だからもっと強く撃ちましょう」
自分の気持ちやしたらいいと感じたことを伝えてしまうんですね。
しかし、強くは人によって違うし、また5m手前に落ちたのは角度の問題なのかも知れない。
正直なところ、これはフィードバックする側にも正しいことは分かりません。
なので、フィードバックまでをして共通認識が出来たら、次に、「強く撃つ」のか「角度を変える」のかなど、具体的な対処法については一緒に考える。
が順番としては正しいです。
これが1つ目のポイントです。
そして2つ目のモデルの提示ですが、これもまた勘違いをしてしまいやすいものです。
どう勘違いするかというと、「私は同じ目線でやりたいから」「フィードバックしたら後は本人に選んでもらったらいいから」「私は相手を否定したくないから」と言う理由で、相手のいいところだけを伝えようとする人が居ます。
もちろん状況によってはそれでもいいかも知れませんが、カウンセリングやコンサルティングには目的があります。
今の状態よりさらによくする(※この目的地については最初に「契約目標」として、援助を受ける人とちゃんと決めておく必要あり)ことが目的です。
ここを忘れてしまっては意味がありません。
つまり「相手を否定しない」=相手任せにするではないのです。
違うことをしていたら、フィードバックをした上で、正しい目的地(=モデル)を提示すること。
「そういえば最終目標は何でしたっけ?じゃあ、この方法のほうが手っ取り早いんじゃないでしょうか?(この方法の方が結果が早く出るんじゃないでしょうか?」
子どもでも放任主義だけでは、間違った方向に着地する可能性があります。
放任主義であっても、きっちり子どものことを見て、違う方向に行こうとしていたら、叱ってでも、正しいモデルを示す。
ただ、この違う方向というのが「子どもにとって」なのか、「自分の価値観にとって」なのかによって変わって来ますので、相手のことを想っているようで、実は自分の気持ちしか見ていないこともあり、ここの見極めは経験を積んでも難しいものです。
まずは①フィードバック、そして②正しいモデルを示すこと。
これら2つを上手に使って、軌道修正をしてもらえたらと想います。
ちなみに②のモデルについては、行動分析の無料Eブックで書かせていただいています。
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