中高と上智大学の姉妹校に通っていました。
カトリック系の学校で、学校活動の一環として、ネパールの子どもたちのための募金活動をする時間がありました。
ちょうど今日みたいに寒い日だったのを覚えています。
普段なら恥ずかしくて出来ないような声を張り上げて当時の自分は、自分なりに頑張って募金活動をしていました。
まだバブルも弾ける前だったというのもあるかと思いますが、結構多くの方が募金をしてくれました。
で、ここまでが前フリです。
もし今の自分が仮に同じことをしたとして、どれくらいの人が協力してくれるだろうかと。
まあ、ほとんどの人が自分のようなおっちゃんがやってるような募金には協力はしてくれないと思うんです。
でもこれを心理学で解決した人がいます。
どうやったでしょう?というのが問題です。あなたが募金協力を求める立場なら?逆に募金を求められる立場ならどうするでしょうか?
他の例でも説明しますね。
スーパーに入り、全く買うつもりがない試食コーナーで呼び止められ、勧められるままに思わず手に取り食べてしまった。
それを買った経験はありませんか?
これは「無償で相手から受けたものであっても、好意には好意で返さないといけない」という心理が働いているのです。
心理学の世界では「好意の返報性」と呼んでいます。
言葉は一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
話を戻します。
もし募金協力をしてもらいたい!そう思ったのであれば、まず原価10円程度の造花を用意します。
それを「さわやか運動の一環としてお配りしています。是非受け取って下さい」と目の前に差し出すのです。
そうすると、無意識に受け取る人が必ずいます。
そしてすかさず言うのです。「実は恵まれない子どもたちのために募金活動を行っています。よかったらご協力してもらえませんか?」と。
本当は要らない、造花であったとしても、一度受け取った好意は別の形ででも返さないといけないと思うのが人の心理です。
この無言の圧力に耐えられる方はそうは多くないと過去の研究が物語っています。
自社の商品を買ってもらいたい、自分のサービスに興味を持ってもらいたい、もし相手に何かしらのリアクションを求めるのならば、まずは小さな何かを相手にしてあげることに視点を向けてみましょう。
そうすることで、相手からも(理想とは違った形になるかもしれませんが)返って来ます。
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