臨床心理士の舩曳@大阪です。
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発達障害の方と関わっていると、半分くらいの確率で、攻撃性を持て余している方とお話させてもらうことがあります。感情的になってしまい、攻撃性を発揮し、そのため会社で居づらくなったり、対人関係に自信をなくしてしまったり、何より周りとの大事な関係を失っている人が数多く居られます。
この感情的になってしまう攻撃性は他人だけではなく、自分に向かう方も一定数居られるのですが、そもそもこの感情的になってしまう、怒りのようなものってどこから来るのでしょうか?
今回はこの感情的になってしまう、その前にというテーマでお伝えします。
感情的になるとは?
簡単に言うと、思ったことと違うことが起こると発達障害の方だけではなく、色んな方がパニックを起こすと言われています。ある程度年齢や経験を積むと臨機応変に対応が出来るようになってくるのですが、発達障害の方はこの「感情的に」という部分で対人関係で自信をなくしてしまっている方がとても多いように感じています。
感情的になることは悪いことではありませんが、そのために自信をなくしたり、大事な人が自分から去っていくということは出来たら避けたい出来事だと思います。
まずこの「感情的になることは誰にも起こりえることであり、おかしなことではない」ということを知っておきましょう。
感情のコントロール
先ほどもお伝えしたように、全ての感情的になることがダメなわけではありません。
感動することも一種の感情的な部分ですし、誰かをとても好きになることも感情的になることです。
ただ日常生活を送る上で、感情を感じることと、表出することは別物だと理解しましょう。
感情をある程度コントロールし、自信を保つことが大事なことです。
そのコントロールの方法として、いくつかご紹介したいと思います。
1.自分は自分、他人は他人
自他の価値観や考え方は異なっていて、同じであることの方が少ないです。
これを「それぞれものさしは違う」と言いますが、このものさしを相手に押し付けることでパニックになったり、感情的になっているということをまず知りましょう。
自分と他人は違う人間なので、自分にとって気に食わないことをすることもある。
そう知っておくことが感情のコントロールの基本です。
2.どっちが得なのかを考える
先ほど書いたように一旦冷静になることを心がけましょう。
過去に感情的になり、損をしたことがある場合は、学習した方がいいでしょう。
つまり、「今ここで感情的になった方がいいのかどうか」を得か損かで考えるのです。
多くの場合、発達障害の方は「損をすることは大嫌い」なはずです。
・努力しても報われない
・あいつより出来る自分が評価されない
・自分1人だけ孤独だ
そう感じるくらいなら、そこに至る原因を一度振り返ってみましょう。
その原因の一つとして、感情的になって失敗したことが思い浮かべば、感情コントロールはそう難しいことではありません。
3.一度その場を離れる
ガマン出来なくなったら、一度その場を離れましょう。
「すいません、ちょっとトイレに行ってきます」
とでも言って、その場を離れ、一度事象と距離を置いてみてください。
そうすることで、何に自分が怒っていたのか、ここで感情的になることがどうしても必要かということが考えられるようになります。
そしてほとんどの場合は、あなたが怒るほどの価値はありません。
これらの方法を使って、是非感情的になるその前にどうしたらいいのかを考えていただけたら嬉しいです。
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