臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。
最近は発達障害だけではなく、人格障害(境界性パーソナリティ障害など)系の方ともカウンセリングをさせていただくことが多いです。
彼らの一番の悩みは「感情に振り回されること」。
不安や怒りなどに振り回され、自分がしんどいということが一番最初に訴えられることです。
一方で、問題の根っこは大体が異なることが多いです。
ほとんどの場合は、感情に振り回されるため、自分にとって親しい相手を傷つけてしまうとのこと。
結果自分も傷ついてしんどい。というのが問題の根っこであることが多いようです。
今回はそのメカニズムと、少しだけ解決のヒントを書いてみたいと思います。
感情に振り回されることの問題点
大きくは、持続性(少なくとも半年以上)と、社会適応(社会生活を送る上で支障が大きい)が、感情に振り回される場合の問題点です。
極論、
・一晩寝たら忘れる
・会社ではまあまあうまくやっている
・プライベートでも感情を揺さぶる相手と上手に距離が取れている
ということであれば、それほど問題は大きいとは心理の専門家としては考えません。
一番の問題点はその不安や怒りを自分から切り離せないことなのです。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、感情は切り離せます。この辺りは心理の専門家にお聞きしてもらったらいいのですが、いくつか感情を切り離す方法がありますので、お聞き下さい。もちろん私でも構いません。私の場合はお問い合わせからお問い合わせ下さい。
感情の「今ここで」に焦点を当てる
基本的にカウンセリングでは「今ここで」を取り扱います。
生育歴等をお聞きするのは、「今ここであなたがどう感じているか」が大事なのでそれを理解するために聞いているだけです。
※)一部精神分析のように過去に焦点を当てる技法がありますが、これも最終的には「今ここで」に焦点を当てるためのものです。
なぜ「今ここで」に焦点を当てるのかを話していると本レベルの量になってしまうので、ざっくり言うと、過去の話はその方の認知(受け止め方)によって歪められているかもしれないということです。
だから逆に歪んだ認知も含めて「今ここでどう感じているのか」を取り扱います。
それをご自身にとって腑に落ちる形で一緒に深めていくため、ということになります。
感情のきっかけを知る
私は「予兆」と呼んでいますが、きっとあなたがしんどくなる原因には色々あると思います。
ゲップが出そうで不安だ、(大きな病気をした方であれば)再発しないか不安だ、妻が出て行ったのが許せないなどなど、色んな不安や怒りがあるかと思います。
その感情のきっかけの出来事から、「ご自身が何で不安になったり、怒ったりしているのか」を知り、その時時にあった対処法をお伝えしています。
大体に置いて、感情にとらわれてしまった後は、コントロールは難しいと思います。
既に不安になっている人に「不安にならなくてもいいですよ」と言っても、それはなかなかの大変な仕事だと思います。
なのでまずは予兆の段階で食い止められるように、あなたの予兆について把握しましょう。
以上長くなりましたが、感情に振り回されてしんどくなる方の場合は、多くの場合が同じパターンを通っていることが多いです。
まずは、ご自身のパターンを把握するところから始めてみましょう。
必要であればお付き合いさせていただきますので。
ブログのバックナンバーはこちらから。
無料レポートPDF
「成功するためのマインドセット」
はこちらからダウンロード出来ます。