臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。
カウンセリングをさせていただいていると、会議や議論の場が苦手という方が居られます。
発達障害の方でしたら、
その場で瞬間的に判断しなくてはいけないことが苦手
ということで準備の大切さについて、以前お伝えしました。
今回は、一般的な会議や議論の場において、全体をうまくまとめていくポイントというのをお伝えしたいと思います。一応自分が今回は司会をしている場合でお伝えしますね。
意見は全て出し尽くす
全体の議題の数や、重み付けなど時間配分等は考えた上でですが、ある程度意見は出してもらう必要があります。
要は「僕意見言ってないんだけど」という状態は可能な限り避けるということですね。
そういう場合に一番適しているのが「ブレインストーミング」という手法です。
ブレインストーミングとは
ブレインストーミング、略してブレストとは、自他の意見を否定することなく、全て受け入れて行く手法です。もし何かしらの事情で実行不可能、あるいは議論をしても仕方ない場合などは、後から修正するタイミングがあるので、sの場で調整をします。
ブレストとは言葉の通り、脳の中に嵐を起こし、脳をかき混ぜながら、全部出し尽くすこと。
もちろん自力だけではなく、周りの意見を聞いて、感じたこと、考えたこと、さらに一歩先ゆく意見についても、思いついたらすぐに出すことも可能です。
ある程度以上のスペースがあれば、後から似たカテゴリーのものはまとめたりと移動するので、ポストイットに書き出してホワイトボードに張り出したり、パソコンとプロジェクターを使ってやってもいいでしょう。
全ての意見を肯定的に受け入れることで、次々新しいアイデアや想定外の意見が出てくることがブレストの特徴です。
KJ法でまとめる
川喜田二郎(KJ)先生考案のKJ法です(笑)
似た意見のもの、同じカテゴリーのもの、本質が同じものはまとめて行きます。
上記したようなポストイットや、PC、プロジェクターなどはなくても、ホワイトボードはもちろんA4の紙1枚でも出来ます。
今日出た意見の属性を把握し、何が一番の問題の本質なのかを調べて行きます。
KJ法で調べてもらうと分かるかと思いますが、小カテゴリーの上に中カテゴリー、その上に上カテゴリーが並ぶことも少なくありません。
是非KJ法を使い、出尽くした意見をまとめて行きましょう。
反対意見に耳を傾ける
以前この図を書いたのを覚えておられますか?
これは会議の場でも使えます。
会議の場で白熱してくると、相手があなたに対して真っ向から違う意見をぶつけてくることが多々あります。
そこで、決して
【言葉をかぶせて言ってはいけません】
要は「自分の意見の方が正しいんだから、まず先に自分の意見を言わせろ」という態度の現れですが、相手が意見を言っている間は、相手も同じ思いを持っていることがあります。
そして会議や議論の場の最終目標は、お互いの思っている意見を把握した上で、双方やみんなが納得出来る意見を導き出すことです。
途中で相手の意見を遮ってしまうと、先に図の父性が働いてしまいますので、お互いに受け入れられなくなります。
相手にとっては、内容どうこうよりも、まずは「相手に聞いてもらえた」「あ、この人は意見は違えど、同士なんだ」と思ってもらうことが、会議や議論の最終目標です。自分の意見を通したり、相手の意見を叩き潰すのは、色んな意味でお勧めは出来ません。
手法はブレストやKJ法を使いつつ、あり方の根幹としては、母性を意識した上での父性を発揮出来るよう是非心がけてみて下さい。
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