臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。
以前何度か、発達障害を持つ方への視覚化支援をお伝えしました。
・話しが脱線したときに戻って来るため
・物事と物事の繋がりを理解してもらうため
・同時にいくつかの自傷の関係性を理解してもらうため
などがその主な理由なのですが、今回もう1つ大事なポイントをお伝えしますね。
視覚化情報だけでは伝わらない
矛盾するように聞こえるかもしれませんが、視覚化情報だけ、つまりメールや指示文書など文字だけでいいかというとそうではありません。
発達障害を持つ方は独自の解釈をされている場合もありますので、視覚化しながら、微妙に軌道修正が必要な場合があります。
話し言葉だけでは誤解も含めて伝わりにくいということは分かっていてもらいたいのですが、文字だけでも十分ではないことを知っておいて下さい。
対面で伝える
何でもそうですが、対面で伝える以上の情報量はありません。
・お互いちゃんと理解をしたのか?
・躓いているならどこが分かっていないのか?
・質問はないのか?
など、を対面で話すことで、多くの情報がやり取り出来るようになります。
「発達障害の方には視覚化支援が大事である」
ということを知っている方ほど陥りやすいミスなのですが、やはり一方的に指示書を渡すだけでは、言葉の解釈、終了のタイミング(どうなったら終わりなのか)、具体的な方法などで躓くことが多いです。
指示書を作る場合も、出来たら一緒に、あるいは最初に渡す指示書はたたき台くらいに思って、その場で修正をしてあげると理解しやすくなることが多いです。
もちろん慣れて来たら、チェックリストなどの指示書だけで伝わることも多いですので、最初慣れるまでは、時間がかかるかもしれませんが、対面で一つ一つ丁寧に、指示書を一緒に創り上げる、そんな感覚で関わってもらうのがいいかと思います。
話しが脱線することも多いですので、発達障害を持つ方への支援をしている方は是非この視覚化を対面ですることに慣れておくと、支援が飛躍的にしやすくなるかと思います。
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