臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。
今回は少し耳が痛い話しかもしれません。
ですが、普段就活に悩む発達障害をお持ちの方にお伝えしていることで、ご自身の特徴に関わるところをお伝えします。
自己理解する
まずは自己理解が一番大事なことです。
発達障害があることを理解しましょうとかいうそんな小さなことではありません。
自分の得意不得意をちゃんと把握しておくということです。
得意なところはそれぞれあって、空間認識が脳内に3Dプリンターがあるかのように書かなくても分かる方も居られますし、プログラミングのようにコツコツ何回も試行錯誤しながら継続することが得意な方も居られます。
中でも自覚しておいた方がいいことの一つは
・メモリが小さいこと
です。
メモリが小さいから、
・同時に色々言われるとミスややり忘れ、またイライラする
・数人で話している話題の展開速度についていけない
・仕事の場合での優先順位がつけにくい(自分なりに優先順位があるのに、上司からの指示で変えられることが苦手)
ということが起こっているのです。
これはいい悪いという次元の問題ではなく、事実として自己理解、最低でも知っておいた方がいいことだといつもお伝えしています。
というのも次の話しに繋がるからです。
メモリが少ない場合の対処法
おそらくここが一番知りたいことだと思いますので、根っこのところを書かせてもらいます。
【しっかり準備をすること】
全てはここに集約します。
メモリはPCやスマホのようにメモリが小さいと同時に複数のことをすると、動きがカクカクしたり、最悪止まったりするということです。
だから同時処理が苦手だったり、会議など臨機応変な発言を求められると困るという現象が起こります。
これを回避する方法はたった一つ、「自分なりにでいいのでしっかり準備の時間をかけること」です。
「就職面接になかなか受からない」という方からもよくご相談受けますが、こう質問をします。
<面接では何をする場か分かっていますか>→「分かりません」
<そこではどんなことを求められているか分かりますか>→「(クビをかしげる)」
<何を答えることが正解か分かりますか?>→「(無言)」
となる方が非常に多いです。
決して責めている訳ではありません。
ただ、自分の不得意を理解しているなら、これらの問題解決はとても簡単です。
リクナビやマイナビなどキャリア・コンサルティングしてくれる場所があるので、上記の質問をして、答えを教えてもらってください。そこでの答えに納得出来なかったら私に聞いて下さい。CDA(キャリコンの資格)はめんどくさいし、資格ビジネスに巻き込まれたくないので取っていませんが、下手なキャリコンよりは明確に答えることが出来ます。ハローワークの方は最近は半分くらいが非常勤の方であったり、派遣であることが多いようです。当たりハズレがあるので、個人的には両方で聞かれたらいいかと思います。
話しを戻すと、就職面接の場とはどういう目的の場所で、どんな答えを求められているのか、そこは誰かに答えを教えてもらってもいいということです。
そして目的に沿った想定問答集を作り、そのパターン通りに答えて行くのです。
臨機応変に相手が食いついてくれるネタを思いつくのは、芸人でも大変なことだと言います。
芸人ほど面白いことを話す必要はありませんが、せめて相手の求めているものは把握し、それに準じたものは答えましょう。
そうすることで話しが脱線することもなく、あなたが伝えたい思いを先方に伝えることが出来るようになります。
カウンセリング的には支持傾聴だけでいいのかもしれませんが、全部自力で解決して欲しいとは思っていません。
うちに相談に来られるなら、とことんワンストップサービスにこだわっていますので、就職面接の場で何を求められていて、どう答えたらいいか分からない。そんなご相談もお気軽にご連絡下さい。
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