発達障害の一つの特徴であり、困り感の特徴として
・周囲から誤解されやすい
というのがあります。
特に能力が高く、
どちらかというとコミュニケーション能力に偏りがある場合に
その傾向は強いようです。
今回はなぜ、発達障害を持つ方が誤解を受けやすいのか
ということについてお話します。
一見正論
社会適応がいい方ではあるんですが、
「一見正論」を言われる方が居られます。
そのため、頭の良さは認めてもらえていることが多いです。
一方で正論であるがゆえに反論しにくく、
それは相手の意見を封じ込めたり、
本質ではないところでこだわってしまい、
トラブルメイカーになっていたということがあります。
仮にですが、発達障害の特徴として、
「自分としては正しいことを言わずに居れない」
(正義感を発揮せずにおられない)
というものがなかったとしたら、
発達障害児者へのあたりはもっと柔らかいものになっていると感じています。
その場、そこに関わる人、そのあたりへも全部まで配慮して
発言が難しいのが特徴です。
ただこのタイプの方は、
一定のコミュニケーション能力(自分の言うことが正しいと思わせる説得力)
をお持ちの場合もあり、
好き嫌いがはっきり分かれるというのもこのタイプの特徴です。
一方で、少しの火種を煽ってしまうトラブルメイカーであるため、
そういった一部のファンを除き、
彼らからの攻撃を受けた方や周りで見ているノーマルの方からは
「あの人はちょっと・・・」
となり、結果誤解されたり、避けられることがあります。
感情的なタイプ
感情的になることが決して悪いわけではないのですが、
沸点が低く、またそれを表に出しやすいのがこのタイプです。
特にまだ学生だったり、社会人経験が少なかったりと
対人スキルがそれに追いつかず、
手や口が出てしまうのがその一つの特徴です。
感情を感じることは悪いことではありません。
その出し方をソーシャルスキルトレーニングなどで
学ぶことで改善がし易いのも
このタイプの方の特徴です。
直情型である意味情に訴えられると弱いため、
周囲の支援者としては、
「私はあなたの見方よ」ということを明言しながら、
何をどう修正するといいのか基準を示してあげることが
このタイプの発達障害児者と関わるときの
一つのポイントになります。
要領を得ない
コミュニケーションの能力の一つに、
・要点を押さえる
ということがあります。
これは伝える場合も、聞く場合もあります。
つまり、相手に自分の言いたいことを伝える、
相手が言いたい要点をちゃんと理解するのが
コミュニケーション場面では求められるのですが、
このタイプの方は、
・話しが長かったり、
・一回で言うことが伝わらなかったり
します。
そのため、
「何が言いたいの?」「で、結論は?」と
言われることが多かったり、
「なんで一回で分からないんだ!」となることも
多々あるのです。
特に上下関係の場面、
例えば職場であったり、取引先であったりすることが多いので、
出来る限り、言いたいことは事前に紙に書いて、
それだけを伝える、
結論から先に言う癖を付ける
(これはそうした方がいいよと言われて出来る方と出来ない方が居られます)
また相手の言うことは、行動する前に、
「こういう理解で合っていますでしょうか?」と
確認をすることが望まれます。
特にこのタイプの方は、社内で、
後輩から舐められているような気がして仕方ない、
仕事が出来ないやつと思われていないか
という悩みを持つ場合が多いので、
そのあたりへの配慮
(伝えるスキルを上げる、結論から伝える)も必要です。
色々タイプはありますが、
発達障害の方は上記のようなことが問題となり、
二次症状的に、適応障害を併発していることが多いです。
うつになって退職する、
どこの場所に行ってもいじめられる、
心底信頼出来る相手が自分には居ないと感じる、
そして一方で、
円滑なコミュニケーションを強く求めている方も
中には居られます。
そのため問題が大きくなっていることもあります。
こちらの方はまた後日書かせていただきますね。
まずはタイプ別に自分の対処法を覚えておいていただき、
好かれるを目標にはせず、
嫌われないようにすることを目標とし、
そこから少しずつ人間関係を広げていくイメージで
ゆっくり進めていきましょう。
何事も一足とびには誰しも出来ないのですから。
臨床心理士の舩曳@大阪。全国スカイプ対応実施中
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