臨床心理士の舩曳@大阪です。全国スカイプ対応実施中です。
予想通り、昨日の記事はいいね(アメブロも書いているので)少なかったですね(笑)
人間関係が築けている場合にはという限定つきですが、今日は「え、それ逆なんちゃいますか?」と言われるような、知っていると相手からの印象も変わるというコミュニケーションスキルをお話ししたいと思います。
指摘されると人はどうなるのか
最近ご相談にお答えする中で気付いたことがあります。
それは・・・
ちゃんと向き合い指摘した方ほど、感謝されるということ。
一般的には逆だと思います。むっとするか無視するか、耳や心が痛いことは聞きたくないと思います。普通は。
普通指摘されたら嫌な想いをすると想うので、連絡ないのかなと想うのですが、それがちょっと違うようです。
この事例を考えているときに、心理学の研究を思い出しました。
それは男性が女性を褒めるときにどうしたら一番いい印象を持ってもらえるかを研究したものです。
1.最初から褒める→最後も褒める
2.最初褒める→後からけなす
3.最初けなす→後から褒める
4.最初けなす→後からけなす
と言うように、研究に協力してくれる女生徒に対して簡単なテストをした後、フィードバック時に助手の男性から、上記の方法でフィードバックしました。
そして全て終わってから女生徒から男性(けなしたり褒めたりした相手ですね)の印象を尋ねたそうです。
そうしたところ、1と4とを比較すると、当然終始一貫褒めまくってくれた1が印象が良かったです。
では2と3ではどうでしょうか?
わが身に置き換えて考えたら分かると想いますが、最初褒めていたのに最後けなされたら感じ悪いですよね(^^;;
当然これも最初けなして後から褒めるが好印象でした。
では!
終始一貫褒めるのと、最初けなして最後褒めるのではどうでしょうか?
私はこれを大学で学んだときには「そりゃ終始一貫褒めてくれる人でしょう」と思っていました。
でも実はけなされてから褒められた方が印象がよかったのです。
なぜ叱る(指摘する)要素が好意に関係しているのか
いくつか理由は考えられますが、やっぱり人間いいところばかりではないですから、ちゃんと指摘してくれる人はありがたいと感じるようになっています。
実は最初の指摘の事例のときも、何か気づいた時には指摘はしますが、最後は必ず相手について自分が認めているところをお伝えします。「成長に意欲的な○○さんだからあえてお伝えしました」「あれだけ悩んでいる○○さんには幸せになって欲しいです。だからお伝えしました」と合わせてお伝えしています。
指摘ではないですが、気付きを与えるレベルのときもあります。
自分で気付いてもらうためのヒントを出す場合ですね。
人としての成長、周りともっとうまくやっていきたい、そんな時に受容的なだけなカウンセラーではやっていける時代はもう終わったのだと思います。
受容+共感というベーシックなことの上に、心理的な教育こそが今の時代求められているように感じています。
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