臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。
今日は発達障害の方が苦手な会議についてお話してみたいと思います。
会議というみんなが頭を寄せ合うことが好きというアスペタイプも方も居ますが、一般的には発達障害の方は会議が苦手、もっというと嫌いという方がとても多いです。
理由はいくつかありますが、「会議のテンポについていけない」「相手の言いたいことを理解出来ないため議事録など記録係を任されるととてもつらい」ということをおっしゃいます。
今回はそれらの対処法を少しお話したいと思います。
会議の主旨を理解する
正直、日本の会議の開催の仕方の下手さに由来するためと思うのですが、実際その場に行くまで、何について話すのか、テーマや議題が曖昧な場合がほとんどです。
・売上報告会
・今後の事業展開について
・業務改善マニュアル会議
どれもざっくりしていて、発達障害の方からしたら、「何話すん?」という内容の言葉が並んでいます。
発達障害の方が1番苦手なのが
・その場で何か対応しなければいけない臨機応変な情報
ということになりますので、まずはこの会議の主旨(大まかな目的)を理解することが先決です。
1番は会議の主催者や司会者に「今日の会議のテーマは何ですか?何か準備をしておいた方がいいことありますか?」と聞いてみましょう。
それでちゃんとした答えが返って来ない場合は、あなたが悪いのではなく、主催者のせいです(笑)
まずは会議の全体像である「主旨」を理解するようにしましょう。
議事録は可能な限り全部書く
要点だけ書ければいいのですが、私がご相談を受けている中でも、この議事録が苦手、という方が一定数居られます。
このようなツールを使うことも一つの手ですが、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
もうこうなったらまとめることは後にして、とりあえず全部書いてしまいましょう。とりあえず箇条書きでOKです。一言一句ではなく、「あの人が言いたいことってこんなことだったんだ」ということを書いたらいいです。違ったら後から他の方が修正してくれますから。
後本当のところで言うと、ご自身に発達障害があって、議事録などとても苦手なところがあるなら、得意な方に任せてしまうのも手です。
発言は事前に紙に書いておく
一番これがネックかもしれません。
会議中、一生懸命自分で考えて発言しようとしたらこう言われるのです。
「もう少しまとめて話せよ」
「で、何が言いたいの?」
得てして発達障害の方は、「これを言うためにはこれも言わなきゃ。その前にはこれも・・・」ということで、結局話しが長くなる傾向があります。また同時処理が苦手であるために、予め決めていた道筋から脱線してしまうこともしばしばあります。
こうなったら対処法は一つです。
お祝いごとの時のスピーチのように、気になったところには線を引いて、そこから何を言いたいか全てメモとして紙に書いておいて下さい。そして「余計なことは付け足さない」
準備していないことに対処しようとしても、結果話しが長くなり、相手に伝わりにくくなるのであれば、言わない方がまし!
そう割り切り書いたことだけ読むということです。
準備したこと以外はしない。そのくらいの方が会議において楽に参加出来るようになります。
いかがだったでしょうか?
日本の会議の難点もありますが、それでも求められることがあるかと思います。
そうなった時に困らないために、まずは上記の点を意識しながら、会議に臨んで見てくださいね。
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