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Aさんはこう答えました。
「その業界で成功したくて、あなたに知識がないなら、まずはその業界に詳しい人に教えを乞うのが、成功への一番の近道である」
カウンセリングやコーチなどは言うに及ばず、コンサル、出版、行政など考えうる全ての業種・業界でその道のプロに教えを乞うことは一人でやる場合の何倍ところか何百倍も早く成功にあなたを導いてくれます。
しかしその一方でこんなことを言うBさんも居ます。
「経営者として大事な資質は、『右向け右』と言われた時、みんなと関係なく、左を向ける人だ」「本当に成功したかったら、教えてもらうばかりでは駄目だ。自分の勝ちパターンを見つけないと」
これも実際よく聞くことです。
これら2人のAさん、Bさんの言っていることは一見矛盾しているようにも聞こえます。。
どちらが正しいんでしょうか?
まずあなたにお聞きしたいのですが、どちらが正しいと想いますか?
少し考えて見てください。
・・・きちんと考えていただきありがとうございます。
何度も繰り返しお伝えしているように、「自分で考えて見てください」と言われて考える人は全体の20%、そして自分なりの答えをちゃんと出す人がその20%(最初から考えると全体の4%)だと言われています。
なのでまず考え、自分なりの考えを持てた人はそれだけでも上位の4%に入っていますので、それだけでも十分素晴らしいことだと想います。
さて、本題に戻りますが、上記の2つのうちどちらが正しいかと言うことに関しては、私なりの見解では、「どちらも正しい」です。
「でも矛盾するじゃないですか!」
一見矛盾していますよね?
ここで一番のポイントは、
「基準を持つこと」です。
まず自分の中に基準がなければ、その業界に精通している人に教えてもらい、基準を自分の中に持つ。
よく聞く、守破離です。
最初は師匠の教えを守り、自分なりの方法でそのルールを破り、最終的には離れていく。
その際に大事なことが、「基準を持つこと」となります。
自分の中に基準を持ったら、次は自分でその基準を元にして、その上に試行錯誤した自分なりの『基準』を積み重ねる。
「ああ、なるほど。順番として、①教えてもらい基準を持つ、②試行錯誤して自分の勝ちパターンを創る、なんだ」
ここまでが一般論です。
もう少しこの続きをお伝えします。
最初に「その業界の基準を持つために教えを乞う」というのはある意味正しい。
ですが、その前に自分なりの仮説を持つことがもっと大事なことだと思っています。
「まっさらな気持ちの方がいいんじゃないの?」という誤解は後で解きますので、先に説明を続けます。
例えばある業界で成功した人が出版をしようとする。
当然、プロデューサーについてもらった方が早いです。
ですが、同時に「後で捨ててもいい」ので自分なりの仮説を持っておく。
例えば本の目次のタイトルや、本を書くならどこから書くのかを考えておく。
そうすることで、間違っていたとしても、「自分の仮説とどの程度違っていたのか」が自分の感覚として分かるようになります。
この「後で捨ててもいい」というのがポイントです。
業界の知識がないのだから、後から捨ててもいいという気持ちで、こだわりなく自分なりの仮説を自由に持っておく。
そうすることで、今度は自分なりの基準を持つスピードが上がってきます。
現在地を知らずに山を登ろうとしたら、毎回ガイドが必要になります。
なので、にわとりが先か卵が先かではないですが、教えを乞うことと、試行錯誤して自分の基準を創るはどちらが先ということではなく、どちらも同時に必要なことであり、かつそれは「あなたがいつまでにどこに行きたいかに掛かっている」と言うことが出来ます。
自分なりの基準をちゃんと持ちたい方は、教えを乞うことと同時に自分の中の基準を試行錯誤しながら創っていく必要があることも知っておいてもらえたらと想います。
明確な基準の作成には視覚化が有効です。
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