行動分析学/パフォーマンス・マネジメント技法

■パフォーマンス・マネジメント技法

パフォーマンス・マネジメントとは、行動分析学を用いた、自他に用いることが出来る、課題解決のための技法です。

島宗理著「パフォーマンス・マネジメント」より

 

根本的な理論は

 

A:先行条件(場面)

B:行動

C:結果

 

これらが行動随伴性と呼ばれるもので結びついており、Bの行動をコントロールするために、Aの先行条件やCの結果をコントロールするというものです。

 

勉強の姿勢を身につけさせるために、机の周りに余計なものは置かない(A:先行条件のコントロール)や、勉強(B:行動)の結果、いい成績を出したら、ゲームやスマホを買ってもらえた(C:結果)などがそれに当たります。

 

他のページでも述べていますが、悪者探しをすることは、問題の本質的な解決に至ることがまずなく、なんとなく解決にした気になってしまうやっかいなものです。

 

例えば職場で目に見えて、仕事が出来ない人がいるとします。

 

「あの人のせいでいつも業務がうまく回らない」

 

そう結論付けるのは簡単ですが、実際のところ、その人が居なくなったところで、それまでうまく行かなかったものが急にうまく回るようになることはありません。居なくなったら代わりに次の生け贄(スケープゴート)を人は見つけようとします。

 

誰かのせいにすることで仕事はうまく行ってきたのですから、それこそ他の方法で解決するなんて思いもつきません。

 

悪循環を断ち切るためには、

そもそも

どんな条件下で

その人が何をしていて(していなくて)

どんな結果が生じたのか(いいことが起こったのか、悪いことが起こったのか、それともどちらでもないことが起こったのか)

を明確にする必要があります。

※最後のどちらでもないことは何の影響を与えないから記載の必要がないように見えるかもしれませんが、仕事で頑張っても評価されない、昇給しない、出世もしない状況は「頑張る」というB:行動を減少させていきます。頑張っても頑張らなくても結果は同じですから。

 

私の以前の職場で、メモリが少ない(複数のことを覚え続けることが苦手な)人で、チェックリスト方式にして業務指示を出すと、スムーズに出来ることが分かったということがありました。

 

「その人が悪い」

 

からと片付けることなく、実際にパフォーマンス向上に繋がるようにパフォーマンス・マネジメントを活用してみてください。

 

詳しくはこちらのメール講座でストーリー形式で説明しているので、

そちらをごらんください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です