コミュニケーション心理学活用

誰とでも親密になれる36の質問

・「見知らぬ2人を恋におちさせる」方法

今から20年前、心理学者アーサー・アーロン氏がある実験を行いました。

それは……研究室内の見知らぬ男女を恋におちさせるというものです。元々は「誰とでも親密になれる36の質問」という研究で発表されたものです。

本当に効果あるの? と眉に唾をつけたくなるが、結果はバッチリ。なんとその2人は恋におち、6カ月後には結婚したのです!

「なんじゃそりゃぁぁぁ!」という力強い雄叫びが聞こえてきたところで、詳しい方法をお伝えしていきますね。

・まずは36の質問に答える

その方法は、「36の個人的な質問に2人で答える」その後、「4分間2人で見つめあう」。これだけです。

まずは「36の質問」ですが、3つのレベルに分かれており、レベルが上がるにつれて徐々に深い内容になっています。以下のルールを遵守して、この質疑応答を行ってみてください。

ルール1:1題ずつ、交代に質問を読みあげる。
ルール2:質問を読み上げた方が、先に回答。その後に、もう1人が回答する。
ルール3:質問を飛ばしてはならない。

【質問レベル1】

Q1:この世界の誰でもディナーに呼べるとしたら、誰を招待しますか?
Q2:有名になりたいですか? どんな方法で?
Q3:電話をかける前に、何を話すかリハーサルすることがありますか? なぜ?
Q4:あなたにとって「完璧な日」とはどんな日ですか?
Q5:最後に1人で歌を歌ったのはいつですか? また、誰かに対して歌ったのはいつですか?
Q6:あなたは90才まで生きられ、その上、最後の60年間を「30才の肉体」か、「30才の精神」を保つことができます。どちらを選びますか?
Q7:自分がどんな死に方をするか、何か予感はありますか?
Q8:自分と相手の共通点を、3つ挙げてください。
Q9:人生で最も感謝していることはなんですか?
Q10:自分の成長過程の一部を修正することができるなら、どんなことを変えたいですか?
Q11:4分間、あなたがこれまでどんな人生を歩んできたのか、できるだけ克明に説明して下さい。
Q12:明日の朝、目が覚めたときに何らかの才能や能力が身についています。どんな能力がいいですか?

【質問レベル2】

Q13:もしも、「真実のあなた」や「あなたの人生」「将来」などを教えてくれる水晶があったら、どんなことが知りたいですか?
Q14:ずっと夢に見てきたことがありますか? あるなら、なぜ実現させていないのでしょう?
Q15:これまでの人生で達成した、一番の偉業は何ですか?
Q16:友情において、もっとも価値のあることは何ですか?
Q17:一番大切な思い出は何ですか?
Q18:一番最悪な思い出は何ですか?
Q19:1年後に死ぬことが分かったとしたら、今の生き方を変えますか? その理由は?
Q20:あなたにとって「友情」とはなんですか?
Q21:あなたの人生の中で、「愛・愛情」はどのような役割を果たしていますか?
Q22:相手の長所を、5つ挙げてください。お互い順番に、1つずつ述べて下さい。
Q23:あなたは家族と仲が良いですか? 子供時代は、他の人よりも幸せだと感じていましたか?
Q24:母親との関係をどう感じていますか?

【質問レベル3】

Q25:「私たちは」で始まる文章で、今の状況を3回描写して下さい。例えば、「私たちはこの部屋にいて……と感じている」など。
Q26:「……を、共感できる人がいればいいのに」という文章を完成させてください。
Q27:もしも、今話している相手とより深い関係になるとして、あなたについて相手が知っておくべき重要なことは何ですか?
Q28:相手の良いところは何ですか? 初対面の人には言わないようなことを、挙げて下さい。
Q29:恥ずかしかった体験を、相手に話してみて下さい。
Q30:最後に、他人の前で泣いたのはいつですか? 1人で泣いたのはいつですか?
Q31:相手のどんなところが好きですか?
Q32:とても冗談にはできないほど、深刻なことは何ですか?
Q33:今夜死ぬとしたら、誰かに何かを告げなかったことで、一番の心残りは何ですか? なぜ、そのことを言わなかったのですか?
Q34:大切なものが全て詰まった家が火事になってしまいました。家族とペットを助け出した後、何か一つだけ取りに行くことができます。何を取りに行きますか? その理由は?
Q35:家族の中で、誰の死が一番悲しいですか? その理由は?
Q36:個人的な問題を打ち明けて、相手からアドバイスを受けて下さい。また、その問題を抱えるあなたがどんな気持ちでいるのか、相手に想像・描写してもらって下さい。

・そして、4分間見つめあう

上記の質問に答え終え、4分間見つめあえば、はい。もうその2人は恋に落ちている……のだとか。この実験の発案者アーロン氏は「2分から4分間見つめあいましょう」と述べていますが、今回この実験を紹介した The New York Times は「4分間」を推奨。

なぜか? それは、この実験をやってみた女性が「2分間だけだと、ただ怖いだけ。けれども4分間見つめあえば、素晴らしい経験になる」と実感したからだそうです。

・結婚した被験者たち

さてさて、一番気になる効果だが……アーロン氏が実験を行った2人は結婚! そして、今回 The New York Times で実験を行った女性も、結婚!! と、効果は確実にあるようです。

是非あなたも気になる相手に試してみてはいかがでしょうか?

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