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臨床心理士の舩曳@大阪です。全国電話&スカイプ相談対応中です。

昨日の、発達障害を持つ子の親御さんが知りたい本当のしつけとはの続きの記事になります。

 

昨日最後に、客観的な基準ということについてお伝えしました。

 

なぜ客観的な基準が必要なのか、それによりご本人はどう話しを聞くようになるのか、発達障害の方たちが一番困っていることをお伝えしていきたいと思います。

 

お風呂のお湯を見ててね

よく発達障害の方のお子さんについて説明するときに出てくる例がこの「お風呂のお湯を見ててね」ということです。

 

あなたがお子さんに「お母さん今から夕飯の準備するから、○○ちゃんはお風呂のお湯が貯まるのを見ててね」と伝えます。するとお子さんは、「うん、分かった」と答えました。

 

そしてお子さんにお風呂を任せ、あなたは夕飯の支度に取り掛かります。

すると、ふとそう言えばお子さんが戻って来ていないことに気づきました。「もうお風呂のお湯は貯まっている頃なのに。おかしいわね」と思う訳です。

 

そしてお風呂場を覗きに行くと・・・

 

お子さんがあふれるお湯をずっと見ている場面に出くわすのです。

あなた「お母さん、お湯が貯まるのを見ててねって言ったわよね。どうして戻って来ないの?」

お子さん「うん、僕お湯が貯まるのをずっと見ていたよ」

と答えるのです。

 

お子さんにとって言われたことは

「お風呂のお湯が貯まるのを見ていること」

とまさに字義通りのことだったのです。

 

あなたの意図は「十分な量のお湯が貯まったら止めて、教えに来てくれる」が「お風呂のお湯を見ててね」だったとしても、お子さんが受け取ったのは「お湯を見ておくようにと言われたからお湯を見ていた」ということなのです。

 

このあたりが字義通りに受け取ってしまう発達障害を持つお子さんへの関わりやしつけが一工夫要るということになります。

 

客観的な水準とは

実は発達障害の方に対して以外にも、この「客観的な水準」というものが大事ということをお伝えしています。

 

更に言うと

・誰が見ても

・客観的で

・同じになること

を、相手に伝える時には重要だと伝えています。

 

上記の例で言うと、「お湯がこの線まで貯まったら、この栓をひねってお湯を止めてね。それが出来たらお母さんに教えに来てね。分からないところはある?」と確認をする。これだけであなたの期待する通りのことをしてくれることと思われます。

 

実はこれが発達障害を持つお子さんが大人になった時に大きな影響を与えることになります。

客観的な基準を与えられ、それについて動けば褒められたり、出来るという自信を本来であれば持てていたお子さんが、この客観的な基準を与えられないことにより、「僕は出来ない子だ」「だめな子だ」との自己評価を持ちやすいです。

 

そしてガマンしやすいお子さんになりやすいです。

先日もこんなご相談がありました。

 

「弟に自分のゲームソフトを貸したら、なくされた。だから次からは貸したくないんだけど、でもお母さんは『みんな仲良く使いなさい』と言う。どうしたら気分良く貸せるようになるかな」

 

こうやって悩んでいるのです。

もちろんこの子は何も悪くありません。なくされたら、次は貸したくない、当然の心理です。

 

なのでその貸したくないという気持ちは承認した上で、「みんなって誰のことだろうね。○○くんのことは入っているのかな?そもそも仲良くというのは、○○くんがガマンすることが仲良くなのかな?」と投げかけるとかなり考え込みました。

 

そこで、「みんな」の中には○○くんも入っていて、ガマンすることが「仲良く」ではない(=ご本人にとっては他の方法を知らないため、仲良くするためには自分がガマンするしかないと思い込んでいた)ことを噛み砕いて伝えました。

 

このような家族ルールがあるお宅ではなおさら、客観的な基準がないとお子さんは混乱されます。

 

細かく言うといくらでも細かく言えるのですが、大事なのは先ほどお伝えした、

・誰が見ても

・客観的で

・同じ結論に至るもの

を基準になるように設定してあげて下さいね。

 

基準で手を抜くと、お子さんの自信喪失、話しを聞かない(どうせおかんの話しを聞いても叱られると思うから)、仕事上でも相手の話に振り回されるようになることがありますので、基準の設定はくれぐれも慎重にきっちりと時間をかけて行って下さいね。

 

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